- 群(むれ)
- 帰路(きろ)
- 楽園の群馬
- 戦馬
- 戦いの三頭馬
- 馬の偶像
群(むれ)
なんとも美しい馬です。画面の群れで疾走する群馬の作品は、北米やアメリカ西部に生息するピント種といわれ、白と焦げ茶色がまだら模様のツートンカラーでとてもロマンチックです。背丈は少々小ぶりで、立髪もまた胴体と同様に、白であったり焦げ茶色であったり、まだら模様がユニークです。かつて先住民族がこのまだら模様を見た時、神の使者と崇めて大切に扱ったと言われています。このピント種もまた、スペインから越境してきた馬でもあるのです。目がグレー色の馬がほとんどですが、中にはブルーの目をもつ馬もいて、馬の美しさの極みだと思います。
群(むれ) oil on canvas 65.2×53.0cm
帰路(きろ)
カナダ・カルガリーの馬は夜間休む(眠る)とき、膨大な面積(30数キロメートル四方)の牧場に放牧されるのです。それぞれ一頭ずつが思い思いの寝床をさがし求めます。それは草原であったり、時には森の中であったりで、馬は団体行動をとりません。それゆえ朝になっても牧舎に帰ることが出来ない馬もいるため、狩犬が馬をさがしに行き、牧舎まで連れ帰ってくるのです。この絵は2匹の犬が馬を牧舎まで“誘導”しているシーンを活写した作品です。
帰路(きろ) oil on canvas 72.8×60.6cm