2024年5月28日(火)、東京新聞に村山直儀の作品が紹介されました。
ウクライナ出身のオクサーナ・クチュルクさんをモチーフにした、世界平和を祈る作品「緑色の薔薇」に関する記事です。
6月2日(日)まで、秩父市・ぎゃらりーかみいしにて開催されている個展【人形の家シリーズ】の告知もされています。
村山直儀展も残すところあと4日間となりました。ぜひ会期中にご覧になってください。
洋画家村山直儀画伯が絵画に込めた平和への思い
秩父市在住の洋画家村山直儀画伯(88歳)が平和への思いを込めた「緑色の薔薇」を完成させました。
村山画伯は絵画の中に地球に見立てた薔薇と、後ろにはウクライナのバレリーナが踊っている様子を描きました。
かつてロシアのボリショイ劇場で自らの個展を成功させ、モスクワ世界バレエコンペティションにおいて「村山賞」が設立され、グランプリを受賞したバレリーナに肖像画を贈呈するなどしてきた村山画伯にとって、現在の戦争は大変心を痛めることなのです。
村山賞が設立された当時は、ウクライナ出身のバレリーナが大勢のロシア人のバレリーナと共に一丸となって踊っておりました。
実際2001年モスクワ世界バレエコンペティションの村山賞に輝いたバレリーナはウクライナ出身のオクサーナ・クチュルクさんでした。
ですから、こんにちのロシアとウクライナの戦争は、村山画伯にとって他人事ではないのです。
地球に見立てた薔薇は緑色で描かれ、いつまでも美しい緑なす地球であって欲しいとの願いがこもっております。
そして、緑色の薔薇の花言葉は「調和」です。
数多くの芸術の中でも、最も美しいと思えるバレリーナ達が幸福に包まれた心持ちで踊ってほしい、また、早く戦争が終わってほしい、と願って描いた作品です。
村山画伯は、まるで桃源郷のような自然豊かな秩父市に、東京からアトリエを移し生活するうちに、山の神様や大木に宿る神様、森や草花の側で生活する妖精たちの存在を認識するようになったそうです。
これは秩父市に引っ越して来たからこそ感じることができた、人生の大きな収穫であったと語っています。
今回かみいしぎゃらりーで開催される「村山直儀展2024【人形の家シリーズ】この胸のときめきを・・・」(後援:秩父市)は自然の中に時折姿を見せる妖精たちを表現したもの、大自然の中を疾走する馬の姿を描いたものなども飾られます。いずれも、地球全体が平和で、人間だけでなく、動物たちも、妖精たちも皆が笑顔で幸福に包まれて生活できるように思いを込めて描いた作品ばかりです。
毎朝眺める武甲山、令和7年に天皇皇后両陛下が来られる第75回全国植樹祭に選ばれた秩父ミューズパークは、とても素晴らしいところだと思いました。
季節ごとの美しい花々が咲き競い、空気は新鮮で素晴らしい、そしてそこで多くの家族が楽しそうに過ごしている、なんて良いところだと思ったのです。
村山画伯は、数年にわたって構想を練ってきた、秩父ミューズパークをテーマにした作品も手掛けており、今年11月に開催される個展(秩父市矢尾百貨店)にて発表予定です。